公募プロジェクト

「アジア社会の変化と不平等」に関する
国際的学際的共同研究

Member

2020年6月10日

落合 恵美子
京都大学文学研究科

Overview

研究目的

エビデンス・ベース事業の補助をいただき、アジアの6社会(タイ、ベトナム、マレーシア、インド、カタール、トルコ)の研究者と協力して共通のフォーマットによるアジアの家族とジェンダーに関するデータベース(CAFS=Comparative Asian Family Survey)の構築を進めてきた。東アジアの先行プロジェクト(EASS)の公開データとほぼ共通のフォーマットを用いたので、アジア10社会について比較可能なデータベースを構築することができた。

この国際共同研究を通じて、アジア社会相互の理解が深まった。共通する研究関心として浮かび上がってきたのが、アジア諸社会における不平等の多様なあり方とグローバル経済の展開の中でのその拡大傾向である。経済的不平等のみならず、ジェンダーによる不平等や、移民の包摂に関する問題もあり、それぞれのグループのアイデンティテイのもち方や文化的表象のされ方にも関連している。

そこで、上記データベースおよび他の量的および質的データを用いて、東アジア、東南アジア、南アジア、西アジア(中東地域)諸社会における多様な不平等とその重層関係および変容について包括的に議論するための学際的・国際的ワークショップを実施する。各国のデータベースを用いて分析している中核メンバーと若手研究者を招聘して、それぞれの分析結果を持ち寄り、インテンシブな検討を行いたい。

The 12th Next-Generation Global Workshop
Theme: Inequalities
Date: October 25, 26, 2019

Documents

「「アジア社会の変化と不平等」に関する国際的学際的共同研究」.pdf

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